こんばんは、MDです。
恐れていたコロナウイルス第二波の流れが来てしまいましたね。
4、5月の緊急事態宣言から早3ヶ月が経ちましたが、だんだんと事態は元に戻ってきてしまったような。。
不要不急の遠出や対面でのやり取りはできるだけ避け、少なくとも一人一人が工夫し配慮しなければならない状況がまだまだ続きそうです。こんな状況下でもうすでに在宅勤務を余儀なくされている方も多いのではないでしょうか。
With/Afterコロナ時代では、主に在宅勤務によって、これまでの生活に比べて家にいる時間が長くなり、自宅に「仕事をする場所」としての機能が求められるなど、暮らしは大きく変化していると思います。こうした暮らしの変化を受けて、実際に各人が「住まいに働く環境としての過ごしやすさ」や「コロナ禍でも豊かに暮らす知恵」を模索する日々が続いていくのではないかと思います。
さて、そんな今回は、賃貸住宅の一室に庭があることによって得られた暮らしの豊かさについて、実体験を踏まえて紹介していきます。
特にコロナの前後で変化した庭との関わり方を踏まえて記事にしてみました。
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目次
1.庭付き1SK
まずは、庭のスペックについての紹介です。
以前の記事でも紹介した僕たちがルームシェアをしていた部屋の基礎情報をおさらいしておきます。
<基礎情報>
間取り :庭付き1SK
面積 :約32㎡+約10㎡
建築構造:RC
築年数 :18年
僕たちの部屋は、マンションの北東の隅っこに位置し、そのさらに一番奥、リビングから地続きで6畳ほどの庭が付いているのが特徴です。
ただ、1階の北東側ということで、日中は日の当たる時間が短く、梅雨は特に湿度が高めという欠点も。。
全く日の当たらない木陰には苔が繁殖していました。
湿気が多く苔が育ちやすい
2.庭活(Beforeコロナ)
続いて、コロナが始まる前、「Beforeコロナの庭との関わり方」について見ていきたいと思います。
⓪第0期:庭が作業場
入居して間もない頃は、とにかく身の回りの生活水準を整えることに全力を注いでいたため、庭の手入れまでは出来ていませんでした。当然、放っておくと草がボーボーになるので、何度か草むしりをしながら見守っているくらいです。
一方で、その頃は、部屋のリビングに机や棚をDIYしていたので、家の中で木くずが舞ったりニスが飛び散ったりしてしまわないよう、庭は「作業場」として活躍するようになりました。
部屋のスペースが限られていることもあり、庭があることで、大半のものづくり・DIYは庭に出て作業を効率的に進めることができました。
①第1期:庭の構想を練る
部屋の中の生活基盤がある程度整ってきた初年度秋頃から、ようやく「庭の構想づくり」がはじめました。
はじめは『都会のオアシス』だったり『日常のアウトドア』だったり『ボタニカルガーデン※』だったり、、
(※ちょうど二人とも視察にいっていた那須のアートビオトープをイメージ)
幾つかの妄想も交えながら、できることとできないことを意見交換し、スケッチでレイアウトを描いたりしながら検討していきました。
その結果、一つ明確なコンセプトとして『延長』というテーマが生まれました。
普段から庭に出たくなるように、部屋のリビングからシームレスなつながりをつくるという構想です。また、趣味のアウトドアを日常に延長させていくような意味を込めています。
実際に庭で何かをし始めたりするのは、暖かくなる翌年の春まで待つことになりましたが、
朝目覚めてリビングの窓からみどりの木漏れ日が見えたりする日常は少しだけプチリッチな気分を味わえるのでした。
②第2期:庭いじり開始
翌年の春先、本格的に庭活がスタートしました。
といっても、庭づくりに関してはど素人な二人。
無計画に「玉竜」を買ってきて庭に植えたり、山や川から拾ってきた「石ころ」を庭に並べて『(自称)ボタニカル風』に仕立てたり、そんなことからです。
時折、ランドスケープを専門とする友達を呼んで、コンセプトにあった庭づくりの話し合いをました。
そんな中で、デッキをDIYして作ったり、インターロッキングでプチ造園をしたりと、庭を介して友人の輪が拡がったのがこの時期の庭活の大きな成果だったのではないかと思います。
③第3期:庭活
ようやく庭のデッキが完成し、机や椅子を置いてみると、まさにリビングが延長し広がったように生活空間が外に滲み出しはじめました。
ただ、実際にこの空間で行われた活動としては、休日の一部の時間で外に出て食事をしたり読書をしたりするくらいでした。以前に比べて庭に出る機会は明らかに増えたものの、生活の大半は家にいないということもあり、この段階ではまだ庭が自分たちの生活の一部になったという感覚は小さかったです。
3.住む+働く+α*庭(With/Afterコロナ)
そんなこんなで僕たちの暮らしはあっという間に2年間を迎え、時を同じくして、新型コロナウイルスの流行がやってきました。
4月に緊急事態宣言が発せられると、突如として在宅勤務体制が敷かれ、「With/Afterコロナの庭との関わり方」も同時にスタートしました。
④第4期:NIWORKING STYLE(ニワーキングスタイル)
冬が明け、少しずつ暖かくなり始めた頃、コロナはやってきました。
これまでルームシェアをしていた部屋は、ほとんどが寝泊りをするための居住空間として機能していましたが、
テレワークをきっかけに「住む」環境に加えて「働く」環境として機能することが求められました。
幸いにも僕たちの暮らしていた生活空間は、人を呼んで映画を見たり、小さな会議ができたりするようなちょっとした研究室のような造りをしていたこともあって、働く環境としては不自由しない空間でした。
ただ、どうしても日中家の中に引きこもりっぱなしだと、気が滅入ってしまいがちなのがテレワークの欠点の一つ。
そこで、せっかく庭付きの部屋なのだからと、
『NIWORKING STYLE(ニワーキングスタイル)』と称して、庭でテレワークを行うようになりました。
実際に庭で仕事をするのはなかなか気持ちのよいものです。
外部(外気、音、夕方の食卓の匂い)と触れることで気分転換になり、それこそ今(夏)の時期は「風鈴の音」や「蚊取り線香」の匂いが心地よく、普段オフィスで仕事をするより何倍も穏やかに、悠々自適な日々を送ることができるのです。
⑤第5期:日々是好日(にちにちこれこうじつ)
在宅勤務が始まって家にいる時間が長くなる分、庭活もこれまで以上に活性化されます。
朝目覚めたてで、庭のデッキに出てお日様の光を浴びることで、気持ちよく一日のスタートを切ることができます。
また、簾を使って働く空間を演出したり、たまに外出してお花屋さんで植物を買ってきて庭に置いたり、
日々変化する気候や植物の変化を愉しむなど、これまでオフィスで働いていた頃には感じることのできなかった日常を嗜むことができたことは大きな変化でした。
仕事の合間に庭でコーヒーブレイクをするのも楽しみの一つになりました。
また、大きな居間が一つしかない僕たちの部屋にとっては、庭があることで、オンライン飲み会がかぶった時もうまく棲み分けすることができました。(ちょっと寒かったりしましたが笑)
悪かったことというと、つい最近のじめじめとした長い梅雨の時期は、なかなか明けてくれなくて気が滅入ってしまったことくらい、、、
4.まとめ
庭との関わり方をBefore・Afterでまとめると以下のような気付きが得られました。
<Beforeコロナ>
・庭がもう一つの部屋の役割(作業場)
・庭をつくるという楽しさを共有する場
・庭を介して友達の輪が広がったこと
→実際は生活の一部に庭があったという感覚はあまりしない・・・
<With/Afterコロナ>
・外気と触れることの重要性が増した
・日々の変化を愉しむ場所
→庭が生活の一部になった!
総じて、庭が生活の一部にあることで暮らしの豊かさが増したことのほか、
さらにコロナ禍で家にいる時間が長くなった分、今まで以上に庭の恩恵を受けることとなりました。
今後さらに庭に植えた植物の成長を見守りながら、中には食べれる植物もあるので、
より生活の一部として活用できたらと考えています。
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toshinismでは、ルームシェア生活での発見や気づきを軸に、広く都市に住まうことについて発信していく予定です。
皆さんが当たり前に行っている日々の暮らし。
それは、たかが暮らし、されど暮らし。
まずは、多様な暮らしのなかの小さな気づきなどを通して都市に住まうことの豊かさを考える記事を “〇〇のある暮らし”というタグで書いていきます。
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それではまた
筆:MD