会社の徒歩圏に住む暮らし

こんばんは、UDです。

東京に住んでいると、電車は生活に不可欠なものですよね。

東京で育った僕は、中学校に入学して以来毎日電車に乗るようになりました。

ピカピカのsuicaを買ってもらって電車に乗って通学するということは、当時の僕にとって、なんだか急に大人になったような感覚でした。

それ以来、高校、大学の通学ではもちろん、友達と遊んだり買い物したりといったちょっとした日常生活に、電車はまさに「溶け込んでいた」という表現が適しているほど、不可欠なものとなっていました。

電車は東京での生活を便利にしてくれているものであるから、電車に乗って移動することに対して、僕はあまりネガティブに捉えたことはありませんでした。東京に暮らすことにおいては、通学通勤の電車移動の時間は税金みたいなもので、便利な生活を得るための止むを得ない代償と思って、ただただ受け入れていました。

社会人になるにあたっても、実家から電車で通う生活が続くと思っていましたが、ひょんなことからルームシェアを始めることになり、小学生の頃以来の徒歩で通う生活がやってきました

会社の徒歩圏に2年間暮らしてみて、徒歩圏に住むってやっぱりいいなあと感じました。

僕が感じた「会社の徒歩圏に住む暮らし」の4つの特徴を言葉にしてみます。

もし、あなたが部屋探しに迷っているのなら、会社の徒歩圏に住むことをぜひおすすめしたい

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1. ストレスフリーな通勤

会社の徒歩圏に住むということは、「満員電車に乗らなくていい」ということ。

東京の“満員電車”というやつは、とにかく異常で、ストレスフルなものだと思います。

一般的に都市と言われる場所では、オフィスが中心部に集まり、人が住むのは周辺の郊外という都市構造をとるのですが、東京の場合は、この「郊外」と呼ばれる範囲が特にでかい。

だから、朝の電車はパンパンで、もう乗れないほどに人を詰め込んで出発したと思ったら、次の駅では平気で人が乗って来る。
パーソナルなスペースなどなく、汗も匂いも超濃密
頑固なおっさんとのポジション争いで鍛えられるフィジカル。
ギュウギュウすぎて、本もスマホも取り出せない。
職場に着く頃には、満員電車の死闘で体力を削られぐったり。

そんな電車通勤がない朝は、それはそれはストレスフリーなのです。

青空のもと、日差しと風を浴びながら歩くことはとても気持ちのいいものです。

駅から外れた場所は、人も少なく歩いていて気持ち良い

2. 健康的なウォーキングの日課

会社の徒歩圏に住むということは、「毎日会社まで歩いて外を移動する」ということ。

僕の住んでいた家から職場までは、「約2.5km=徒歩で約30分」の距離でした。

部屋を決めた当初はちょっと遠いかなと不安でしたが、実際に歩いてみると「ちょうどええ距離」なのでした。

程よく体があったまるくらいのウォーキングです。

朝はどんなに眠くても、30分歩けば、自然と目が覚めて、デスクに着く頃にはすっきりした状態で仕事に取り掛かることができました。

帰りも帰りで、30分くらいの道のりを焦ることなく歩くということは、仕事終わりの頭脳をクールダウンする感覚で、結構好きでした。

徒歩通勤が習慣化することで、ストレスなく健康的で体力づくりにもつながったのはよかったなあと思っています。

牛込橋の夕暮れ

3. 時間が増える→趣味が増える

会社の徒歩圏に住むということは、「通勤時間が短い」ということ。

つまり、自ずと自分の時間が増えるのです。

例えば、会社終わりに名画座飯田橋ギンレイホールのレイトショーに通ったり、皇居ランをしたり、夕食を作ったり、ギターを練習したりと増えた時間で趣味を充実させることができました。

起きている時間のほとんどを仕事に使う社会人だからこそ、通勤時間を短縮することでプライベートも充実するなあと思いました。

また、時間が増えるという意味では、朝ギリギリまで寝ていられるだったり、すぐに家に帰れるので遅くまで残業しても終電を気にせず仕事に没頭できるという利点もあります。笑

4. 広がる生活徒歩圏=地域をよく知れる

会社の徒歩圏に住むということは、「自分の住んでいるまちと職場があるまちが近い」ということ。

郊外から都心へ通勤となると、どうしても職場のあるまちを知る機会が少なくになってしまいがちですが、家と職場が近いことでその両方を一色田に知るようになったと思います。

通勤路で見かけた美味しそうな料理屋さんやお洒落な小物屋さんなどに、休日に行ってみたり、

時にはいつもと違う道を通ってみると、今まで知らなかったまちの顔が見えてきたり。

家から職場までの街が地続きであることが体感できると、徒歩圏が広がります。

「日曜日は、通勤の時に見かけた美味しそうなお店にランチに行ってみよう」とか、
「スーパーじゃなくて、路地にある小さな八百屋で野菜を買おう」とか、
まちにあるアメニティを知ることで行動の選択肢も広がり、より暮らしに彩りが増えます。

これは、つまり、都市を住みこなすということだと思います。

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この2年間の生活が終わろうとすることにコロナ禍がやってきました。
電車通勤をしないということは、ソーシャルディスタンスを保つためにも必要な通勤の仕方でしょう。

一方で、リモート勤務が通勤は必要ないことを証明した業種も出てきています。
また、企業が都心のオフィスを解約して、郊外にオフィスやシェアオフィスを持つような流れがあるとも聞きます。そうなれば、これまでよりも職場の徒歩圏に住むことは容易になるでしょう。

そういう意味では、徒歩圏をよく知る豊かな暮らしや地域に根付いた暮らしを送る人が増え、これまでの暮らしのスタンダードとはまた違った暮らしの豊かさが発見されるのではないでしょうか!

なんて、期待しています。

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以上が会社の徒歩圏に住む暮らしを2年間して感じたことです。

総じて、会社の徒歩圏に住まうことは良いことづくしなのです。

良くなかったことと言えば「夏場は汗をかくこと」や「革靴がよく擦れる」ことくらいでした。良かったことに比べれば、これらは大したことではありません。

人によって徒歩圏のいいところ・悪いところの価値観は様々あるかと思いますが、僕個人としては

猛烈に、

徒歩圏に住むことをおすすめします。

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toshinismでは、前回までの記事にて、僕たちがどのような考え方を持っていて、どのような暮らしをしてきたかということの大まかな紹介をしてきました。

toshinismは、“都市に住まうを考える”webメディアと掲げているとおり、ルームシェア生活をでの発見や気づきを軸に、広く都市に住まうことについて発信していく予定です。

皆さんが当たり前に行っている日々の暮らし。
それは、たかが暮らし、されど暮らし

まずは、多様な暮らしのなかの小さな気づきなどを通して都市に住まうことの豊かさを考える記事を “〇〇のある暮らし”というタグで書いていきます。

次回は、「名画座のある暮らし」を紹介します!

ご興味関心のある方はどしどしご覧ください〜

それではまた👋

筆:UD

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