僕たちのくらし=新社会人のルームシェア生活 

こんばんは、MDです。

とうとう本格的な梅雨の季節がやってきましたね。

僕自身、「stay home」の鬱憤を晴らすかのごとく、ネットショッピングで物欲を満たす日々を送っていましたが、ついに先日ようやくまちの外へ出かけてみました。コロナが落ち着いてきたのか、気持ちの緩みなのか、はたまた外への憧れか、最近は週末に外出し始める人も多いようで、実際にターミナル駅なんかはかなり多くの人で賑わっていた印象です。
趣味の「アウトドア」や「旅行」もそろそろ復活したい頃ですが、こちらはもう少し辛抱ですかね。

さて今回は、僕たちのくらしである「2年間のルームシェア生活」についてです。

これまでルームシェアの目的部屋選びの価値観住んでいる環境の特徴シェアのかたちなど僕たちのくらしにまつわるの基本的な情報をまとめてきましたが、この「2年」という長いようで短い期間を通して、具体的にどんな活動を行い、実際にどんなことができたのかについてご紹介したいと思います。

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0.2年間のルームシェアってどんな感じ?

僕たちのルームシェア生活における2年間は、大きく3つの活動期によって分けられます。

  • 第1期は、主にDIYの活動を通して必要最低限の生活基盤の構築をしていくフェーズ
  • 第2期は、1期でつくった基盤をもとに趣味や活動をひたすらに愉しむ」フェーズ
  • そして第3期は、「2年間を締め括っていく総まとめのフェーズです。

順を追って説明していきます。

2年間のマスタースケジュール

1.必要最低限の生活基盤の構築

第1期は、最初の約半年間で、主にDIYをして家具を作りながら二人が心地よく生活するための空間やルールを構築する期間でした。

①その日暮らしを続ける日々

2018年4月7日、この日は僕たちが入居を始めた日です。

入居したての頃は、椅子や机もなければベッドすらもなく、寝る時は「床に布団」を敷いて、朝ごはんを食べるときは「段ボールや丸椅子を机代わりに生活」をしていました。会社に通うために必要な最低限のものだけが家のあちこちに散乱しているという状態です。
もともと収納スペースがないという条件は理解しつつも、二人分の荷物が床に広がる姿を見ると『これはどうしたものか…』とため息が漏れるのでした。笑

『シェア生活の豊かさとは?』なんて、本題に向き合うどころではないような状況だったこともあり、まずは生活基盤をつくることから取り掛かりました。

②部屋の構想

初期の頃はほとんど毎日「部屋の構想」について作戦会議をしていた記憶があります。

絵を描いてみたり、参考になりそうな写真を持ち寄ったりして部屋のレイアウトや家具の作り方などについて互いのイメージを共有する日々です。ある程度の構想が固まると、さっそく部屋のレイアウト決めをするために襖を外してみたり、細かく部屋の寸法を計測したり、ホームセンターに足を運んで材料を調達したりと、徐々に部屋の『家具づくり』や『ルールづくり』に奔走するようになっていきます。
二人いるからこそ、同じ目的に向けてすぐさま行動に移せるというのもルームシェアの利点かもしれませんね。

③必要最低限の家具づくり

『家具づくり』に関しては、
最初にリビングの「共用机」、そして部屋の仕切りが収納スペースとなる「飾り棚」や「キッチン周り」の収納、二人分の収納を納める「押入れ」、心地よく寝られる「ベッド周り」といった必要最低限の家具からDIYしていきました。

この過程では大学や会社の友人を呼んで協力してもらいながら楽しく作業を進めることができました。僕たちのルームシェアでは、一人来てくれるだけで”同世代の友人が3人”の状態になるため、敷居が低く一人でも参加しやすいというところに特徴があるのかもしれません。
本当にいつもありがたく助かっていました。

④部屋のルール

一方『ルールづくり』に関しては、
前回の記事でもご紹介した通りですが、基本的にはやりながら徐々に改善していくというのが僕たちのやり方だったので、お互いに気づいたタイミングで指摘し合って最善の方法を模索していきました。

その中でも、共通の活動を進めるにあたって役立ったのが必要な情報だけを共有するためのgoogleアカウントをつくり、互いの予定をスケジュールに記載することでした。

初めの頃は、なんだかんだいっても二人とも新社会人で、それぞれに職場の事情などもあり、なかなか日程が合わなかったりもしました。そこで、こうしたインターネット上のサービスを活用することで、うまく予定をシェアしながらコツコツとDIYの活動を実践することができました。
今でも共有のアカウントは残っているので、記事を更新していく際や、話し合いをする際に活用しています。

こうして入居してから約半年間でようやく一通りの生活インフラが整備されました。

時を同じくして、「名画座」に通い始めたり、「皇居ラン(後に”Public Running”と命名)」を始めたり、大学時代の研究室の同期や先輩との「定期的な集まりの場」ができるなどの趣味的な活動も神楽坂に住み始めたことにより始動しました。

2.趣味や活動をひたすらに愉しむ

第2期は、僕たちの生活を始めるにあたって掲げた目的である「暮らしをシェアする」ことと「都市を住みこなす」を行動に移した活動期です。実際に、生活の基盤ができあがってルームシェアの生活にも慣れ始めたこの頃からは、徐々にいろんな活動と呼べるようなものが動き出しました。

【DIY】

DIYの活動はやがて趣味となり、部屋の構成に合ったものを中心に、よりQOL(Quality of Life)を求めたモチベーションづくりへと変化していきました。

半年かけて培った経験を活かし、『こんな暮らしをしたいなぁ』というイメージを少しずつ形にすることで、同時にモノへの愛着も湧きます。
主なDIY作品は以下の通りです。

  • 継ぎ目の見えない『スクエア型本棚』
  • 立ち仕事に最適な『出窓テーブル』
  • 収納と寛ぎを兼ね備えた『畳椅子』
  • 部屋の延長線上に『庭デッキ』
  • 等々

【発信活動】

ちょうどこの頃からSNSやHPを立ち上げて、実践と情報発信を意識的に行っていきました。もちろん発信することで「他者の共感を得たい」という気持ちも強かったのですが、同時に記録として「言葉にしておくことが重要」だろうというのことも背景の一つです。

上記【DIY】による活動内容を知りたい方は、Instagramで#base_mudを検索してみてください。(今後このウェブサイトでも順次ご紹介できればと思っています!)https://basemud.wordpress.com/

【コンペ】

1年目の年末、ちょうど留学から帰ってきた建築意匠を先行する友人とともに、大東建託が主催する「賃貸住宅コンペ」にも申し込みました。
テーマは『身近な社会問題と向き合う、新たな賃貸住宅とは』
https://shinkenchiku.online/competition/kentaku-7/

賃貸住宅でルームシェアをする僕らにとっては、まさにどんぴしゃのテーマで、3人の議論は大いに盛り上がりました。一般的に、賃貸ではうまく活用されていない「共用部」に着目した提案をしましたが、うまく案として収束させることができず、結果は選外。コンペとしては残念な結果に終わりましたが、それでも本気で「賃貸住宅」に向き合ったこの期間は、かけがえのない思い出でした。

【神楽坂ギンレイホーム】

近所の名画座「飯田橋ギンレイホール(https://www.ginreihall.com/)」がすっかり定着した僕たちは、それぞれ週に観た映画をFilmarksというアプリで記録・レビューするようになりました。もともと映画は好きでしたが、週一で映画館に足を運ぶという体験を繰り返すことで、映画はなくてはならない存在となりました。

https://filmarks.com/

この経験の発展形と言ったら少し言い過ぎかもしれませんが、映画好きな友達と最新作を映画館で観に行ったり、ルームシェアの家に招いてみんなで映画鑑賞するという集まりも定期的に開催されるようになりました。

【旅】

もともと親しい関係で、山や旅行に行くことが共通の趣味だったこともあり、長期休暇には国内外問わずいろんな街に旅をしに行ったりもしました。特にスコットランドのエディンバラは今まで行ったどの都市より趣のある魅力的なまちでした。この趣味的な活動の一つである【旅】についても、今後僕たち独自の楽しみ方をご紹介できればなと思います。

〜海外〜
・イギリス 「ロンドン、オックスフォード、マンチェスター」
・スコットランド 「エディンバラ」

〜国内〜
・建築めぐり 「群馬・茨城、京都・大阪」
・日本百名山 「北岳・間ノ岳、久住山」

【プランナー会】

通称『プランナー会』は大学の研究室の集まりです。
といっても、参加しているのは僕たちが学部4年の頃にいつもお世話になっていた先輩方と同期が中心。立ち上げ当初の目的は「再開発プランナー」という資格試験に向けた勉強会でしたが、いつしか「都市」や「まちづくり」を気兼ねなく語り合える場となっていました。

つい先日はZOOMでの開催も実現しましたが、メンバーの多くが今でも「都市」や「まちづくり」に関わる仕事を生業としていて、それぞれ行政やコンサル、ゼネコンの立場から新しい発見を与えてくれる僕たちにとって大切なコミュニティです。(資格試験は継続中です…笑)

【Public Runninng】

通称『Public Running』は、日本訳で『こうきょうらん(公共ラン × 皇居ラン)』です。
「神楽坂」を拠点とする僕らの住まいからほど近い「皇居」を中心に、東京大都心の公共空間を走る(知る)企画です。個人的には、ただ走って体力をつけたりダイエットしたりということが目的ではないということがポイントだと思っています。イメージとしては『都市を練り歩く』に近いかもしれませんが、『都市を練り走る』ことでパブリックスペースを使いこなそうとした取り組みです。

活動時のメニューは、以下の通りです。

①平日仕事終わり

②「神楽坂」スタート(PIT)

③「千鳥ヶ淵」を越えて「皇居ラン」のコースに

④「日比谷ミッドタウン」を分岐して各方面(銀座、日本橋、大手町、丸の内、有楽町、虎ノ門)へ、その時の気分でコースを堪能

⑤東京駅正面の「行幸通り」にて本気の200mダッシュ

⑥ゆっくり戻って、今はなき「えぞ松 神楽坂店」にて絶品ホイコーロー定食を食す

⑦老舗銭湯「熱海湯」にて格別の汗を流す

⑧〆は牛乳をグイッ

⑨就寝

都心が生活圏だからこそ実現可能な夜のアクティビティ。
終盤はなかなか行けていなかったですが、本当に心身ともに最高なメニューです。

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「暮らしをシェアする」ことや「都市を住みこなす」ことを通じて、これだけの趣味的活動が芽生え、暮らしはどんどん彩られていきました。他方では、個々人としての趣味も培われていきました。

3.2年間を締め括っていく総まとめ

2年間のルームシェアが終わるまでの最後の期間は、まさに自分たちが行ってきたことの総まとめの期間でした。

今こうして記事にしている内容もその一つですが、「自分たちの活動を通して得られたこと」や「2年前に抱いていた疑問にたいしてどこまで答えることができるか」など目的を持って始めたルームシェアだったからこそ、そんなことを考えながら2年間を振り返っています。

これから社会に出る人、ルームシェアを迷っている人、住まいについて考えている人、暮らしや都市について考えている人へ、自分たちの経験や気づきを一人でも多くの人にシェアをして、何かの役に立てたらなぁと考えています。
定期的な集まりの場のみなさんや職場の先輩方とも意見交換しながら、なるべく分かりやすくこれからもシェアしていけたらと思っています。

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過ぎてしまえば早いものですが、社会人が始まって最初の2年間は本当にあっという間でした。
何もかもが新鮮な職場では、右も左もわからなず必死に食らいつく日々が続きながらも、上司や同僚に支えられ段々と自分で判断できるようになっていく楽しさを覚えていきました。
プライベートでは、趣味や活動に没頭したり、新しいコミュニティとの付き合いが始まったりと、公私ともに学びや発見が多い日々でした。

そして、改めて2年間を振り返ると本当に色んなことをやってきたなぁと思います。
最近よく思うことが、こうした一つ一つの経験や気づきをそのままにしてしまうのはなんだかもったいない気がしています。SNS時代、いろんな情報を誰もが自由に発信できる今だからこそ、些細なことでも丁寧に言葉にしていく作業は重要なことなのかと思います。

ルームシェアは終われど、僕たちの活動は続いていきます。

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toshinismでは、「ルームシェアをしてみてわかったこと」や「東京・神楽坂に住んでみてわかったこと」など、どんどん発信していく予定です。

次回以降は、<これまで・これから>の僕たちの発見や気づき(「暮らしの在り方」や「都市に対する気づき」「DIY特集」)を主題としながら、ご紹介してきたいくつかの趣味的活動についても記事にしていきたいと思います!

ご興味関心のある方はどしどしご覧ください〜

それではまた👋

筆:MD

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