こんばんは、UDです。
緊急事態宣言が終わるとともに、5日連続出勤の生活が戻ってきました。当たり前の生活だったはずですが、戻ったら戻ったで疲れます。
僕の会社では、在宅勤務を織り交ぜた働き方を目指していると打ち出していますが、やはり、出社できるということになれば、在宅勤務は選びにくい雰囲気がありますね。
出社とテレワークをフレキシブルに選べる働き方が一般的になったらいいなあと思いますが…。
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さて、今回は、僕たちがどのようなルールでルームシェア生活をしていたかを紹介していきます。
まずもって、『シェア』という行為は、複数人で分け合って使うという素晴らしいシステムです。
街中で車や自転車をシェアする「カーシェア」や「シェアサイクル」は代表的なもので、僕たちの生活にもだいぶ浸透してきていますよね。そのほかにも、相乗りサービスの「Uber」や宿泊施設・民宿の貸借りを代行するサービスである「Airbnb」などのシェアリングエコノミーと言われているサービスを使ったことがある人も多いのではないでしょうか。シェアの普及によって、これまでに余っていたモノや時間が、利用したいと思う人の手に渡るようになり、僕たちの生活はより豊かで便利なものになっています。
ただ、全てのものごとには良い面と悪い面があって、『シェア』についても例外ではありません。分け合うという行為の前提には、複数の登場人物が存在するため、些細なことでも争いに繋がってしまう可能性があるのです。
一方で、争いを避けたいばかりに厳しいルールを設けてしまっては、「モノを最大限に活用する」という本来のシェアの良さは霞んでしまいます。
つまり、シェアわせ(幸せなシェア)を実現するためには、「適度」なルールが必要なのです。
ここで言う「適度」というのは、シェアをする人の関係性によっても変化すると思います。家族の間柄だったら許せることでも、友達同士では許せないことってありますよね。
では、僕たちのルームシェア生活はどうだったのか。
あくまで一つのケースとして、僕たちのシェアのかたちを紹介したいと思います。
目次
1 ルームシェアに対する姿勢「他人に期待しない」
いきなりこの字面だけ見るとドライに感じてしまいますが…笑
僕たちは、前々回記事で紹介した通り、個室を持たない暮らしを選んだため、部屋の中にプライベートスペースがほとんどありません。
つまり、室内にいる限りはいつでも相手と同じ空間にいるということになります。
このような前提で、いかにお互いが過ごしやすい環境を作れるのかと考えた時に、この訓戒ができました
具体的にどういうことかと言うと、
「あくまで『部屋』という空間をシェアするだけであって、各自が自分の生活を全うするべきだという姿勢を共有した」
ということです。
ほとんど同じ空間にいる=常に相手を意識して生活することになりますが、「お互い自分の生活を送る」という姿勢を決めたことで、変に気疲れすることなく快適に過ごすことができました。
一方で、事前に日程と時間を決めて二人の活動をしたり、友達を家に呼んだりと、2人いるからこそできる活動はそれはそれで楽しくしていました。
一緒にいるから一緒に何かしなくちゃいけないワケじゃないという線引きができたことで、個々人の生活と二人で取り組む活動がメリハリを持って両立できたと思います。
もちろん、お互いがリビングにいる時はたわいもない会話をしたり、時々たまに一緒に飯を作ったりもしてました笑。
各自が個室を持ったルームシェアだったら、もうちょっと違ったのかもとも思います。
2 シェアのルール
僕たちの暮らしは、実はこれといったルールがほとんどありませんが、具体的なルールについて紹介します。
① 持ち物のシェア
僕たちの持ち物のシェアのルールを整理したのが、下の図です。
この図は、横軸に消耗期間(左から右に行くにつれて消耗期間が長い)を、縦軸に所有の仕方(上が共有、下が私有)をとり、4象限に分けています。
まず、消耗期間が長いモノについては、もれなく「シェア」でした。
部屋そのものや電気、wifi、大きな家具、家電などの「生活のインフラ」となっているものはどちらがどれだけ使うものというふうに切り分けられるものではないということです。
これらは、購入費用についてももちろん割り勘です。
一方で、消耗期間が短いモノは、基本的にはシェアはしないことにしていました。お互いに使う頻度や量が違うと、不公平であり、争いの元にもなるからです。「お互い自分の生活を送る」ことを基本としていた僕たちにとっては必要な決め事の一つでした。
ただし、洗剤やティッシュ、調味料の一部などは、お互い確実に使うモノであるということと、各自が持っていては占有するスペースが大きくなってしまうということで、シェアしていました。
これらのシェアするかしないかの境目は、感覚的な理由や成り行きで決まったので、しっかりとは説明できません。ただ、このルールで無駄な争いはおきることはなく、快適に生活できました。
この他、個々人の所有物を持ち合ってシェアすることもありました。
② 掃除当番
お風呂と洗面所のシンクは当番制で掃除をしていました(1週間に2回(一人当たり週1回))。
また、ゴミ捨てについても、一方がゴミの袋をゴミ捨て場まで持って行ったら、もう一方が新しい袋をゴミ箱にセットするといった感じで分担していました。
それ以外の掃除は、友達を呼ぶ前に時間を作って二人でやっていましたね。月1回くらいは誰かしら来ていたので、こんなゆるめのルールでも十分でした。
③ 気持ちよく暮らせる心がけ
基本的にノー・スペース(部屋が狭い)なので、「ものを出しっぱなしにしない」だったり、「深夜に電気は消す」だったり、お互いが気持ちよく暮らせる心掛けをしていました。
これはルールというよりは、相手を意識した最低限のマナーに近いものですね。
④ 毎月の共益費の貯金
毎月家賃を支払うときに、家賃より少し多めに出して、家賃とは別に「二人の共益費」として合計5000円を貯金していました。
(ちなみに、5000円という数字に意味はありません。家賃を割り勘した際の端数です。)
貯めたお金を使って暮らしを豊かにする共有物を買うことや、行きたい都市への視察代にしようなんて言って始めましたが、貯めるだけ貯めて、結局使うタイミングなく2年間が終わってしまいました笑。
「さて、このお金をどうしよう?」と思っていましたが、このHPでの発信活動を含めこれからの活動資金として使うことが決まったので、貯めていて良かったなあと思います。
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ここまでに書いたことが僕たちのシェアのルールの全てです。このルールで快適に生活できました。一方で、シェアをしてみて感じた課題もありましたので、3つほど紹介します。
3 シェアの課題
① 占有スペースの増加
「持ち物のルール」で書いたとおり、消耗品は基本的にシェアしないことにしたのですが、代償としてそれぞれが同じモノを買うことで無駄に二人分のもののスペースが必要となってしまいました。
例えば、冷蔵庫でいえば、1リットルの牛乳パックが2個入っている状態となり、他のものに割けるスペースがなくなってしまうのです。
シェアすれば、効率的にスペースを活用できたのですが、、、。
こういうところをもうちょっとうまくできたかもなあと思います。
② シェアの押しつけ合い
最初の頃は、新生活にあたって必要なものを割り勘して買う機会が多く、「何でもかんでもシェアだ」という流れが生まれつつありました。
お互いが「あったら便利」と思って、先にモノを購入し、後から「これシェアしていいよね?」と相手に確認することが多く、最初のうちなので、お互い承諾してシェアをしていました。
が、1ヶ月くらい経って、この流れに違和感を持つように…。
というのも、「よくよく考えるとあんまり必要ない、だけどあれば使う」という程度のモノまで一方の独断に押し切られてシェアする流れになってしまうからでした。
これぞ「シェアの押しつけ合い」です。
ルームシェアで気持ちよく暮らしていくためには、お互いが納得した上で物事を決めていくことが不可欠です。
①購入した後に ②相手にシェアを求めて ③承諾をもらい ④シェアを始める
というプロセスはやめて、
①シェアを提案して ②お互いが承諾してから ③モノを買い ④シェアを始める
という流れにすることを決めました。
③ 所有権
最後は、最大の課題である「所有権」です。
これは、シェアする際に一番大きな議論になるところかと思います。
消耗品ならともかく、後にも残るモノを割り勘で買ってシェアした場合に、この生活が終わったときにどちらが持っていくのかという「所有権」の問題が発生します。
2年間だけ使って捨てるものと割り切れればいいのですが、あまり高価なモノはなんとなく共同で買いづらかったです。
どうしたかといえば、まずはお互い持っているモノを持ち寄ってシェアをしていました。例えば、ドライヤーや掃除機、キッチン道具はどちらか一方が持ち込んだものでした。
また、家電はレンタルすることにしました。「貸してドットコム」にて、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジの3点セットを2年間契約でレンタルしました。
家具は基本的にはすべて自作です。当初思い描いていた「何かを実践してみたい」「面白いこと・楽しいことを続けたい」という想いはこの家具づくりにも大いに発揮されました。「作ることに価値がある」ということで、材料などは割り勘でした。
一方で、「二人で割り勘するからこそ高価なものが買える」というのは、ルームシェアの利点ですよね。ただ、所有権のことを考えるとなかなか踏み出せず、結局のところ、僕たちが割り勘で買った高価なものは、プロジェクターだけでした。
これらの共有で買った物を、このルームシェア生活が終わるときにどう処分したかについては、また別の記事で書きたいと思います。
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以上が僕たちのシェアのかたちの紹介でした。
手探りながら徐々に暮らしやすいシェアのかたちを模索した結果であり、冒頭にも書いた通り、これはあくまで1ケースでしかありません。シェアのかたちは多様なんだろうなと思います。
いろんなシェアのかたちを集めてみたいなあなんて思います。
シリーズ化できたら面白そうですね。
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toshinismでは、「ルームシェアをしてみてわかったこと」や「東京・神楽坂に住んでみてわかったこと」など、どんどん発信していく予定です。
ご興味、ご関心のある方はどんどこご覧ください〜!
次回は、僕たちが神楽坂にいた2年間どんな活動をしていたのかについて紹介します!
それではまた。
筆:UD
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